WORKS&TOPICS
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2022.01.17
COLUMN
【月曜連載企画】障害者施設セミナーのレビュー
こんにちわー
BIMを主力に、オフィスや障がい者施設、介護施設、保育園、店舗など様々な用途の施設設計を、
鹿児島、福岡、東京など全国のエリアで活動している設計事務所、ixreaです!
月曜連載企画!再会!
さて、今日と来週の二回に分けて、
11月に弊社が開催した障がい福祉事業施設開業・運営勉強会のセミナーについて、
簡単にレビューしたいと思いますー!
オンラインでのセミナー開催でしたが、
多くの方にご参加いただきました!
セミナー案内の記事はこちら↓
障がい福祉サービスとは?
障がい福祉を必要とする人々への支援とは、
個々の障がいのある人々の障がい程度や、勘案すべき事項
(社会活動や介護者、居住等の状況)を踏まえ、
個別に支給決定が行われる「障がい福祉サービス」と、
市町村の創意工夫により、利用者の方々の状況に応じて柔軟に実施できる「地域生活支援事業」
に分けられています。
障がい福祉サービスは、
介護の支援を受ける「介護給付」、
訓練等の支援を受ける「訓練等給付」、
に分かれていて、それぞれ利用の際のプロセスが異なります。
例えば、生活の維持が大変な方が利用するサービスには、
居宅介護、重度本問介護、同行援護、行動援護、重度障害者等包括支援など、
働くことができない方へのサービスには、
短期入所(ショートステイ)、療養介護、生活介護など、
入所サービスとしては、
施設入所支援、自立生活支援、共同生活援助(グループホーム)など、
一般就労に向けたサービスとしては、
自律訓練(機能訓練、生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援(A型、B型)、就労定着支援
などが上げられます。
なぜ今、障がい福祉サービスなのか?
厚生労働省のデータによると、
国内の障がい者の総数は936.6万人であり、人口の約7.4%に相当します。
そのうち、身体障がい者は436.0万人、知的障がい者は108.2万人、精神障がい者は392.4万人です。
一クラス30人とすれば、7%は2人です。
支援を必要としている人は、少なくないと思います。
障がい福祉サービス関連の予算も、
平成19年度に5,380億円だったものが、令和2年度には16,347億円と、
ここ13年で約3倍と大幅に増加しています。
予算の増加に合わせて、サービスを提供する施設も増えていますが、
まだまだ、足りていないのが現状です。
また、就労支援施策の対象となる18歳〜64歳の在宅者数は約377万人となっていますが、
平成30年時点で、
・就労移行支援→約3.3万人
・就労継続支援A型→約6.9万人
・就労継続支援B型→約24.0万人
・一般企業雇用者数→約53.5万人
となっています。
特別支援学校から一般企業への就職が約30%、就労系障がい福祉サービスの利用が約30%、
就労系福祉サービスから一般就労への移行率は約4%しかありません。
それでも、一般就労への移行はここ10年で10倍近くになっており、
一般企業側の雇用が増えていることがわかります。
受け口が広がっていくことで、
支援を受け、一般企業への就労を目指す方も増えており、
この部分のサービス拡充が急がれています。
児童発達支援・放課後デイサービスの伸び
障がい福祉サービスを必要とする方の増加に伴い、
子供向けのサービスもニーズが高まっています。
児童発達支援のサービス提供実績について、
令和元年の前年比伸び率を見てみると
鹿児島市では106%、福岡市で113%、熊本市で115%と増加傾向です。
放課後等デイサービスのサービス提供実績も、
鹿児島市で119%、福岡市で110%、熊本市で117%と増加しています。
多くの市町村で、障がい児福祉サービスの利用者は増えているのが現状です。
ただ、まだまだ預かり型事業所が多く、
利用者ニーズに合致していないケースも多いようです。
こちらも、一般就労数の向上と就職後の定着率が課題です。
まだまだ支援が足りていない
障がい福祉サービスは様々な形態があり、予算も増やしていますが、
障がい福祉サービスを必要とする方も増えていて、施設数が足りていません。
一般就労への移行率も上げないといけませんし、
終了後の定着率にも課題があります。
ではこれらを解決するためにはどうすればいいのか?
まずは施設数を増やさなければいけませんが、
その上で、利用者ニーズに合ったサービスの提供が必要になります!
施設数が増えれば、利用者の選択肢も増えることになりますので、
事業に興味のある方は、是非一度ご検討ください(^^)/
BIMでの設計は発注者にメリットあり!
ixreaではBIMにて設計を行いますので、
初期段階から打合せも3Dにて行います。
発注者にとって、見慣れない図面だけで打合せを重ねていくのはとても負担になりますが、
3Dであれば、見るだけで設計の中身がしっかり分かりますし、
発注者側のニーズが満たされているかも、簡単に確認することができます(^^)/
これだけでも、大きなメリットがありますし、
BIMデータにはもっと可能性があります。
このあたりは、次回お伝えしたいと思います〜(@_@)