WORKS&TOPICS
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2017.02.27
企業主導型保育園 DESIGN 保育園
宮崎市内の企業主導型保育園完成!
こんにちは。
2016年から内閣府主導で始まった「企業主導型保育事業」。
さっそく、弊社でも企業主導型保育園の設計に携わっております〜
ixreaは鹿児島を拠点とする設計事務所ですが、
対応エリアは鹿児島にとどまらず、九州全域、関東、関西でも業務を行っています!
今回ご紹介するのは、宮崎市内に開設した企業主導型保育園ですー
計画地は、既に開業している宮崎駅近くのビルの2階で、
テナントとして入居するという計画です。
企業主導型保育事業とは?
企業主導型保育事業とは、従業員の働き方をサポートするために、
企業が柔軟な保育サービスを提供するために設置する保育施設や、
地域の企業が共同で設置、利用する保育施設を対象として、内閣府が助成を行う事業制度です。
2016年度(平成28年度)に開始されました。
あくまでも認可外保育園の取り扱い
市町村が設置する認可保育園ではなく、国が直接助成する制度のため、
あくまでも認可外保育園の取り扱いとなります。
ただし、認可保育園に準ずるような制限が設けられているので、
極端に狭かったり、環境が悪いような施設ではありません。
ちなみに、建築基準法上、保育所として取り扱うのは「児童福祉法で定義される保育所」となっており、
定員数によっては企業主導型保育園は建築基準法上の保育園として見なさないというケースもあります。
これは各自治体の建築主事による判断次第ですが、保育所として見なさない場合、
用途上かかってくるべき法的な制限がかからなくなってきます。
設計者としては、法的な用途は当然ですが、
実際の利用形態も考えて、必要でなくても、環境、安全を考えた設計を心がけています!!
ちなみに、今回の物件では、建築基準法的にも「保育所として見なす」ということになりましたので、
用途変更申請を行い、法適合を確認した上で進めましたー
設計のポイント
元々事務所用途として作られているビルなので、
保育園に変更する場合、採光や音、給排水ルートやセキュリティが問題になってきます。
今回は外部に渡り廊下があり、その面に大きな窓がありましたので
採光については問題ありませんでした。
ただ、一通りがある通路で、大きく窓が開いているとのぞき込みなど、子供に不安を与える場合もあります。
そのため、ガラス面は人の目線の高さを超える部分までは半透明のシート貼りとし、
採光を確保しつつ、安全性にも考慮しました。
元々事務所なので単独での給排水のルートがありません。
厨房や幼児用WCの排水を確保しないといけないため、
部分的に床を上げて、配管スペースを作る必要があります。
保育園なのであまり段差は作りたくないですが、、
なるべく段を低くして支障の無いように設計しました。
下階は店舗ですが、上階は事務所です。
子ども達の活動音が漏れてしまっては、クレームになる可能性もあります。
壁の防音だけでなく、天井面も防音・吸音に配慮しました。
施工の現場では音の出る作業も多いので、基本的に夜間作業となります。
既存ビル内の工事では安全対策や騒音対策など、施工中も配慮が欠かせませんね〜〜
宮崎県内での設計のご依頼もお待ちしています〜!
date
- 用途/企業主導型保育園(保育園)
- 所在地/宮崎県宮崎市
- 改装面積/171.91㎡