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2021.11.19
COLUMN DAILY
長崎日記④ -未来を見つめ続ける長崎-
長崎日記、今回が最終回です。
上園です。
最終回は、長崎の未来についてお話しします。
と、その前に・・・、
前回をまだ読んでない方はこちら
進化する長崎駅
今回、鹿児島から長崎までJRで行きました。
鹿児島中央駅から新幹線で新鳥栖へ。
そして新鳥栖から長崎まで在来線特急で。
スケジュールの都合で、長崎駅に着いたのは夜の23時を回っていました。
とっととホテルで休みたかったのですが、駅の改札を出てビックリします。
改札を抜けるとそこは荒野でした・・・。
駅から駅前の通りまで長い仮設通路を通って行きます。
なんと、長崎駅は進化の途中だったのでした。
九州新幹線西九州ルート
長崎が今こんな状況なのは、実は訳があります。
来年に、九州新幹線西九州ルートの開業を控えているのです。
長崎では地域活性化の気運がグ〜ンと高まっている最中なのです。
長崎駅だけでなく、諫早駅、新大村駅(仮称)でも再開発が進んでいます。
それもそのはず、新幹線開通は様々な経済効果が期待できるビッグプロジェクトなのですから。
(てかさ、もし既に開通していたら、私も新鳥栖で乗り換えなくて済んだし、到着が深夜なんて事もなかったはず・・・。)
それは、鹿児島のケースでも実績が出ています。
新幹線開通によって、鹿児島県の観光客は増加しました。
新幹線開通は長崎の方々にとって悲願なのです。
MICE施設によって更なる国際都市へと発展する長崎
そんな気運のひとつが、11月1日にオープンした出島メッセ長崎です。
この施設はいわゆる”MICE施設”です。
MICEとは
会議(Meeting)、研修旅行(Incentive Travel)、国際会議 (Convention)、展示会・イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語。
MICE施設は、一般的な観光客誘致よりも経済波及効果が高いと言われています。
また、ビジネスの革新を促し、国や地域の発展に貢献できる効果があると考えられています。
近年、日本各地で建設計画が進められている施設のひとつです。
長崎は、出島に代表されるように、世界と交流を続けてきた歴史を持つ都市です。
出島メッセ長崎の完成によって、世界とつながる長崎の新しい交流拠点が生まれたのです。
未来を見続ける長崎
このように、新幹線開通を機に長崎は新しい姿へと変化しようとしています。
それは何も今に始まったことではなく、長崎でずっと受け継がれている精神のように感じました。
地形の恩恵によって貿易都市として発展した長崎。
LRTによるこれからの時代に相応しいコンパクトなまちづくり。
BIMをいち早く採り入れた公共建築計画。
そして、世界へと繋がるMICE施設整備。
この長崎日記で私が綴ってきたことは、
そんな長崎の姿だったように思います。
長崎には、いつも未来があった。
次に訪れるときはもっと進化した姿になっているれことでしょう。
今から楽しみにしておきたいと思います。
完