WORKS&TOPICS
WORKS&TOPICS
2021.10.15
BIM 設計 施工連携
BIMデータ連係について
BIMを主力に、オフィスや障がい者施設、介護施設、保育園、店舗など様々な用途の施設設計を、
鹿児島、福岡、東京など全国のエリアで活動している設計事務所、ixreaです!
今週ももう金曜日ですね〜一週間はあっという間です。
今日はBIMデータの連係についてご紹介。
昨年3月に竣工した10階建て鉄骨造の共同住宅の事例です。
共同住宅についての記事はこちら
鉄骨製作データのIFC取り込み
元々意匠設計はArchicadによるBIMで設計をしています。
当然、建物全体の3Dデータがありました。
ただ、元請けの施工会社はBIMを使っていなかったので、
図面はPDF&JWWで渡していました。
しばらくは二次元図面で打合せを進めていたんですが、
鉄骨の施工図を確認している時に、ふと鉄工所の担当者に
「Real4使ってますか?」
と聞いたところ、「使ってます」ということだったので!
早速IFCデータを貰って、意匠モデルに統合しましたー
こちらが、Real4のデータをIFC形式で取り込んだ画像です。
Real4は鉄骨専用の3DCADで、鉄工所などではほとんどこの3DCADを使って作図しているようです。
この作図データを製作機械に入力することで、鉄骨を製作します。
つまり、実際の鉄骨と全く同じ3Dデータということです!
確かに、継ぎ手やボルトなども全て入っています。
今回のデータには胴縁も入っています。
今まではこれを二次元図面(平面図、軸組図など)に変換、出力し、
それを印刷して施工図チェックをしていました。
当然設備との干渉や意匠との干渉も、担当者が図面を見比べながら考えます。
でも、この3Dを見て貰うと、立体的な情報を把握しやすく、
干渉チェックがかなり楽になりますよね???
BIMを使ってる方々、是非鉄骨造の場合は鉄工所にデータを貰ってみてください!
作業が楽になると思いますー
設備データのIFC取り込み
現場で、設備担当者と細かい納まりの打合せをしていると、
なんだか出てくる図面が3Dっぽい・・・
「これ何で施工図書いてますか??」
と聞いてみたところ、
「Tfasです」とのことだったので、すぐに「IFCください!」とお願いしました。
普段そういう事を言われたことが無いそうで、変換に手間取りましたが、
無事、Archicadに取り込むことができました。
設備のモデルがこれです
給排水の配管、換気のダクトまで正確に3Dで確認できました!
これで、構造と設備のモデルを重ね合わせることができる!!
ということで、統合して、干渉を確認しました。
鉄骨スリーブにちゃんと配管が通っているのがよく分かりますね〜
ちなみに、ここまでデータが揃ったら、
構造と設備の干渉チェックは自動でできます!
素晴らしい!!
もう図面見ながら想像して、確認しなくてもいいんです。
今回は自動でのチェックまではできませんでしたが(^^;)
やはりBIMを使うと効率化、品質向上に繋がりますね〜
みなさんも是非お試しください(^^)/